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July 31, 2004

302会議室の怪

私の勤めている会社は東京湾の中の離れ小島です。

離れ小島と言っても、海底トンネルで陸地とつながっているから
鳥も通わぬ離れ小島と言うわけではありません。

自家用車を持たない私は、毎日そこを社内バスに乗って通勤しています。


時々、仕事が遅くなって、社内バスの最終便(22時35分)に乗れないときは
仕方ないので事務所3階にある会議室で、朝まで仮眠することになります。

会社の機械のメンテナンスをやっているので、結構汚れる仕事で、
事務所には大浴場があります。


もうすっかり深夜、午前2時過ぎ、やっと機械の修理が終わって、
「仕方ない、風呂にでも入って朝まで仮眠しよう」と思い大浴場へ。

普段は照明が点灯しているのですが、誰かが省エネで消灯したのか、浴室は真っ暗でした。

照明スイッチの場所など知らない私は、とにかく体の汚れをきれいにしたくて、
真っ暗な中だけれども、どこに何があるかわかっているので浴室に入りました。

窓から差込む街灯の明かりで、だんだん暗闇に目が慣れてきた頃。

「ガラガラ!」

っと浴室の引き戸が開くような音。

湯煙と暗いのとで、はっきりはわかりませんが誰か入ってきたみたい。

「おかしいなあ、いまどき誰もいないはずだけど?」


浴室は結構広く、私が使っている湯船の隣の湯船の方にいるような気配。

「きっと終バスに乗り遅れて、会社に泊まっているんだな」

そう思って、そのときは気にもせず、入浴していました。


そして浴室を出て、脱衣場で服を着て「さて寝るか!」と思ったとき。


「あれっ?」

下駄箱には私のスリッパしかない。

まさか裸足で来る人はいないよ。

「あの人は?」


浴室を見ると、隣の浴槽には誰もいなかった。


洗い場を見渡したが、それらしき人影もなし。


思わず、ゾーッと冷や水をかけられたような悪寒が全身を走った。


「疲れていたから、誰かきたと思っただけ、勘違いさ」

そう思うことにして浴室から逃げるように飛び出した私。


でも、その夜はそれだけでは終わらなかった。

3階の会議室で、椅子を並べて簡易ベッドを作り、仮眠の体勢に入る私。

布団があるわけではないので、冬用防寒着を上半身に掛けて眠る。


しばらくうとうとしていたが、寒さで目が覚めた。

すると、

「ギシッ! ギシッ!」と、誰かが会議テーブルの上に乗って歩いているような音がしている。

先ほどの浴室の件もあって、かなりびびる私。

もう怖くて怖くて、防寒着を頭からかぶったまま寝た振りするしかない。


そのうち寝てしまったらしく、次に目が覚めたときにはもう外は明るくなっていた。

「助かった~」


こうして恐怖の一夜が明けていったのでした.


わが社では毎年、事故で亡くなる方が後を絶ちません。

そんな、会社で不慮の死を遂げた方が、いまだ現世をさまよっているのでしょうか。

労働災害で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

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Comments

怖いと同時に悲しい話ですね。
何か落ちがあるのかとも思っていましたが。

私は霊感が無いようで、こういう経験はまったくありません。
嫁さんは結構あるようですが。

Posted by: 二兎を追う男 | September 07, 2005 at 12:30 AM

ちょっと前にも3階のトイレで一人亡くなっています。

過労死だったみたい。

工場長直属の部下だったので、その工場長は
しばらく3階のトイレを使っていないようです。


私たち2階の社員はそれを見て
「根性なし」だとか、「声でも聞こえるのか?」などと
勝手な想像をしています。

そんな事があってから、労務管理が細かくなりました。

「会社に泊まるな、ホテルを使え」とか
「終電過ぎたらタクシーで帰れ」とか

はっきり指示が出てお金も出る。
彼の死は無駄ではないのだ。

それ以来私も会社に泊まっていません。

怖くて泊まれませんから。

Posted by: amemiya | September 07, 2005 at 02:55 AM

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